ラブフォワードという贈り物

愛が循環する世界へ

『生れながら足のきかない男が、かかえられてきた。この男は、宮もうでに来る人々に施しをこうため、毎日、「美しの門」と呼ばれる宮の門のところに、置かれていた者である。
彼は、ペテロとヨハネとが、宮にはいって行こうとしているのを見て、施しをこうた。
ペテロとヨハネとは彼をじっと見て、「わたしたちを見なさい」と言った。
彼は何かもらえるのだろうと期待して、ふたりに注目していると、ペテロが言った、「金銀はわたしには無い。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」。
こう言って彼の右手を取って起してやると、足と、くるぶしとが、立ちどころに強くなって、踊りあがって立ち、歩き出した。そして、歩き回ったり踊ったりして神をさんびしながら、彼らと共に宮にはいって行った。』(使徒言行録3章3節〜8節)

少しの個人的なお話をしますね。
それは2008年の年末から2009年の1月にかけてのことでした。
そのころは、クリスマス〜お正月企画と称して、無料でチャクラリーディングを募集しました。そうしましたら、30人ほど集まってきたのはよいのですが...。キャンペーンのあと5,000円にしたのですが、リーディングが好評だったためさらに30人ほどきてしまい、12月〜3月ぐらいまで、ほぼ毎日、朝から晩までパソコンの前に張り付いて文章を書いておりました。
そうしておりますと、しまいには頭がくらくらになって、リーディングするのが憂鬱になり、もう2度としないと心に誓ったほどです。
それ以前のサラリーマン生活では、時給換算で1時間2,000円ほど稼いでおりましたから、1日10時間もパソコンに張り付いて、5,000円は安すぎるし、割に合わないと思ってしまったわけです(もちろん、このときは、まだまだお金のブロックもたくさんありましたし...)。
なぜ、燃え尽きてしまったのかの理由は、結局、そこに愛の循環が少ししか生じなかったからです。
もちろんそれはの側にも原因があります。
それは与えるばっかりで、受け取ることをしなかったからなんですね。

与えることと受け取ることのバランス

手

愛の循環ということを考えた時には、与えるだけでなく受け取ることも必要であり、そのバランスが取られていなければなりません。10与えたら、やはり10受け取るのが理想的です。逆もまたしかり、受け取った分、また与えていく...。こうすることで、流れが生じ、循環が生まれます。

それまでキリスト教文化の中で清貧を学んだは、「無償の愛」という非常に高貴な言葉を繰り返し聞かせられまして、与えて与えて与え続けるのが最も素晴らしい愛だと思い込んでいたわけです。しかしそれは、裏を返せば受け取ってはならないという意味でもありました。教会の牧師になったら、どんな理由があろうと、信徒からの個人的な献金は絶対に受け取ってはならない、貧しいからといってアルバイトもしてはならないと先輩の牧師から教えられました。

でも受け取らずに与え続けたらどうなるでしょう?
実は、そんなことができるのは無限なる根源神のみなのです。
もちろん自身がキリストのような聖人にまで成長していれば、そう出来たのかもしれませんが、そんなわけがありませんね。
与えて与えて与え続けた結果、たった3ヶ月で燃え尽きたは、リーディングを再開しようと思えるまでに5年もかかってしまいました...(^^;;

与え続けられる愛とは?

実は、無償の愛、与え続けられる愛をこの地上で実践するにはコツがあります。
それは、一人でやるのではないということなのです。
それに気づいたのが、キリストの弟子ペテロであり、パウロです。彼らはキリスト教会を作りました。そしてその共同体のなかで、互いに与え合う、つまり愛の循環を作り出したのです。そうすることで、教会はますます豊かになり成長していったという聖書の記述があります。
Give → Give → Give → Give → Give → Give → という与える連鎖が環をつくることで、結果的に燃え尽きない無償の愛が実現したというわけです。
これ、よく考えると、Giveの裏にはTakeが隠れていますね。裏を返せば、Take → Take → Take → Take → Take → Take → という環でもあります。

お金という概念のないプレアデスのような文化では、GiveもTakeも同じことであり私たちのように分けて考えません。そもそも所有という概念がないのですから、GiveとかTakeとかいう概念もないんです。
お菓子を作るのが大好きでたまらない人は、毎日たくさんのお菓子を作ってしまいます。するとそのお菓子を食べたいと思う人たちがやってきて、もって行ってくれるわけです。その人はまたお菓子を作りたいので、小麦粉をつくる名人のところへ行って必要な分をもらってきます。バター作りの名人のところへ行ってバターを分けてもらいます。
あちこちいくのが大変なので、生産者たちがあつまったマーケットもあります。それはそれは素晴らしいマーケットです。欲しいものは全部あります。みんな自由にもっていって構わないのです。そこにいるのは生産者だけではありません。絵かきや音楽家などの芸術家達、大道芸人達、たくさんのバンドがあちこちでコンサートを開き、それに合わせてダンサーが踊り、大道芸人たちがサーカスを繰り広げ、毎日がお祭りです。

どうでしょう、愛が循環している社会というのはこのようなところなのです。

そして、今まさに、5次元が展開しようとしているこの地球において、ライトワーカーの端くれである私たちが、そのような社会を創りだすお手伝いができたらどんなにか素晴らしいことではないでしょうか。

ラブフォワードの実践に含まれるレッスン

さて、前置きが長くなりましたが、ぜひこのライトワーカー養成コースを通して実践させていただきたいことがあります。それは、ラブフォワード(Love it Forward)と呼ばれる、ギフトエコノミーという経済循環のやり方です。
ラブフォワードとは、前の人が後からくる人の分を払う(Pay it Forward)という、カルマキッチンのアイデアにヒントを得たものですが、払う側が価値を決めるラブドネーションとは違い、希望価格を明示した上で、お金を含むさまざまな方法で、次に来る人のために「愛を送る」ことをお願いするという試みです。

さて、ここには「愛の循環」、また「豊かさの循環」というレッスンが含まれており、このことを実践していくことで、ここから引き出される、自身の内なる恐れに気づき、解放していくことができるようになります。

実はこの「愛の循環」というレッスン、具体的にはライトワーカー覚醒コースの中級コースの最後のテーマとして用意しております。
実際のところ、このテーマに関しては、上級に含めるか中級に含めるのか迷いました。というのも内容的に上級にかかる部分が多々あるからです。
しかし、参加者の皆様には、上級を受講する前に、この「愛の循環」というレッスンを体験してもらいたいとも思い、中級の最後のテーマとしました。
講座の流れを見ていただければわかるように、中級の後には中級修了者のための実践講座が用意されており、ここで、この愛の循環を実際に体験、実践して、学んでいただきたいと計画しております。
しかしながら受講者のみなさまには、受講テーマにかかわらず、ラブフォワードという「愛の循環」のレッスンを最初から体験していただくことになります。
このことにより、更なる学びと理解を深めていくことになるでしょう。
ぜひ、この体験の環にあなたも加わって見ませんか?